tataraの頭の中

個人の思い考え知識をつれずれなるままに

才能

転載②


2012年2月3日 18:09

 

最近はマーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリプトン田口俊樹[訳]『さあ、才能に目覚めよう』という本を読みました。

まず、前提としているのは、
①人の才能は、一人ひとり独自のものであり、永続的なものである。
②成長の可能性を最も多く秘めているのは、一人ひとりが一番の強みとして持っている分野である。

ということです。


才能とか天性のなんちゃらとか言いますけど、そういうのって例えばイチローであったりすごい結果を残す人だけにあって、自分にはそんな大層なものはないって普通思いますよね?


それで、自分の弱みばっかりに目をやって、それをいかに克服するかを重視しますよね普通。

でも、違うみたいです。
どんな人もそれぞれ才能を持っていて、 各分野のトップで活躍する人はそれを自覚して(意識せず発揮している可能性もあるかもしれないが)、それを生かせているから、トップなんだと思います。

ある程度弱みを克服する努力は必要ですが、 どんなに努力しても普通にしかならないんです。 それを強みにはできないし、それを強みとして持っている人には及ばないんです。
だから必要最低限の克服に留めて、 自分の弱みとは折り合いをつけて、 強みを伸ばした方がよい。

その本では、強みを「常に完璧に近い成果を生み出す能力」としています。 (そうなると、弱みは「すぐれた成果をえるのに妨げとなるもの」であり、「不充分なところや、欠点」ではない。)


自分の強みを見いだすには、 まず、自分の「才能」と「経験によって身についた能力」を見分けることが必要です。
後者は、学習と経験によって知り得た心理と教訓である知識(価値観、自己認識や事実に基づく知識)や、行動のための手段である技術(話術とか)のことだそうです。
前者の才能とは、よくいわれる持って生まれた能力、素質という定義をより精細にして「繰り返し現れる思考、感情及び行動パターンであり、何かを生み出す力を持つ資質」だそうです。この定義だと生産性があればたとえそれが一般的に弱みといわれるものだとしても才能といえます。

また、①で前提とされているように、どうして才能が永続的かというと、それは脳に関係しています。
神経学では、「人の行動は脳神経の連結構造で決まり、それは個々によって異なる」というのが常識らしくて、その脳神経の構造は16歳ごろには確定してしまうらしいです。
よく「あの人は人が変わったみたい」と言いますが、それは、価値観や考え方が変わっただけで本質的なところは変わってないですよね。
脳はよく出来ていて、才能を活かしたいと思わせる力、そして活かして「愉しい」と思わせる力をもっているらしいです。 その人らしい反応があり、知らず知らずのうちに、同じ反応を示すことで満足が得られ、自然とその反応を何度も、場合によっては永遠に繰り返すようになるらしいです。


だから①②のように言えて、 強みを築くには、才能を見極め、それに見合った技術や知識で才能を磨くことが必要といえます。 才能を見極めるとき、まず最初に様々な状況下で無意識に下している反射的な反応を観察してみることです。


そのほかの手がかりとして3つあるそうです。
①切望
②習得の速さ
③満足感


①は幼いころに熱中していたことやどうしてもやめられないことなど
②はなにか新しい技術を学び始めたときに、上達があっという間であったこと
③はよろこびや満足感を感じることをしていること

こういうときのことを思い出して心の声に耳を傾けてみてください。
それか、就活の適性検査のような診断をつかってみるのも手ですね。


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自分の弱点を克服することに意識を向けがちやけど、
この本のみたいに、弱点と上手く折り合いをつけて、 自分の強み見極めて、それを存分に活かす方向性で考えてみる方がええなと思う。
自分らしさを存分に発揮したいよな。

いろんな考え方や価値観、技術を学び経験し身につけるんも大事やけど、 自分ととことん向き合う時間を持つことが必要やね。働き出してもそういう就活でやった自己分析の時間をつくることが仕事を楽しいものにするコツなんかもなー。
でも自分と向き合うんは答えが明確にならんから難しいし切りがないよな。


答えが無いことの答えを見つけるのが生きるということなんかな。
なんか名言ぽい!←かんちがい